ベテラン看護師の涙 ~命の声を考える~
花みずきナースステーションでは、近頃、毎週の様に「あなたの命の声を再び」とデスカンファレンスを実施しています。
※デスカンファレンスとは、亡くなられた利用者様のへのケアを振り返るとともに、今後のケアの質を高めるための機会のことです。
『生命をかけた選択』、『生命をかけた言葉や思い』
それらを1つずつ拾い集めて、日々ケアをするスタッフ達。
その人を偲んでのデスカンファレンスは、いつも時間関係なく、話し合いが止まりません。
先日のデスカンファレンスでは、気管切開をして声を失ったAさんの命を振り返りました。
その時、突然、涙があふれたベテランの又川看護師。
・Aさんの声を一生懸命聞こうとしたけど、全部を分かってあげることが出来なかった…
・絵文字やジェスチャー等の伝達方法の事だけではなく、生命の終わりが近づいている時、本人の心の叫び、心の声、心から伝えたい事を聞き取ることが出来なかった…
・「あなたの言いたい事・声はちゃんと伝わっていますよ」と手を握って伝えて差し上げたかった…
・もう少し早く出会っていれば…
Aさんの命そしてケアを振り返り、又川看護師は涙が止まりませんでした。
そして、ベテラン看護師の強い思いや大粒の涙に、全員が涙。
ベテランでも若手でも利用者様やケアに対する思いが変わることはなく、全員が、生命の尊さを改めて痛感しました。
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