あかね雲
看護協会広報のあかね雲に出向制度について記事が掲載されました。
以下、代表取締役 高橋 京子執筆
出向先(訪問看護ステーション)としての成果
花みずきナースステーション 所長 高橋 京子
当ステーションでは、平成30年11月から平成31年1月まで、松江赤十字病院から看護師1名の出向を受け入れました。
当ステーションとしては、自宅療養を希望する人が訪問看護の利用による在宅療養という選択肢の存在を周知すべく、まずは基幹病院の看護師に訪問看護を体験してもらい、在宅療養の現場とその利用者について知ってほしいと考え、出向受け入れを決めました。
受け入れにあたっては、事前に内部で上記の目的を共有し、準備を整えました。その甲斐もあって、出向者は当ステーションの職員と自然に馴染むことができました。
明確な看護観と旺盛な探求心を有する出向者は、日々利用者の生活に接しつつ、職員と協議したり地域の他職種と関係を築いたりしながら、医療と生活を支える在宅療養支援について学びを深めていきました。
このような出向者の姿勢には、利用者のみならず、関係機関からも予想を上回る関心が寄せられました。出向終了後には、出向元病院の看護師たちに今回の経験をフィードバックして、訪問看護への理解を広めてくれるものと期待しています。
一方、当ステーションも、出向者とのコミュニケーションを通して病院の看護の現状を理解し、退院支援や連携のあり方を見直すことができました。また、出向者の熱心さに刺激を受けて、職員の学習意欲や団結力が高まるという意外な効果もありました。
以上のように、今回の出向からは非常に高い成果を得ることができましたので、今後も機会があれば積極的に受け入れを検討したいと考えています。